FFP2マスクの着用義務が発生。
*上記のサムネイルは2/22以前に作成したものです。
長期の非常事態宣言とロックダウンの施行にも関わらず、感染者率の減少がみられないチェコは、新しい取り組みとして、指定のマスクの着用を義務化しました。
レスピレーター着用は、当初2/22または、2/23開始と言われていましたが、流石に金曜発表で週末に品切れになるため、現実的ではないと判断し、延長したのでしょう。2/25(木)から着用義務に変更になりました。
欧州とチェコ、人口100万人あたりの感染者率比較グラフ。
天井貫く緑色は我が国🇨🇿。私、こんなところで生活しよったんですか🙀 pic.twitter.com/3nGQ26nuS1
— 🇨🇿チェコ移住した主婦🇨🇿プラハ在住日本人 (@czjpinfo) February 22, 2021
追記1 (2021/2/22 10:30)
メディアは、2/22開始と発表、大使館情報は、2/22に詳細決定、2/23開始と発表しています。
念のため、2/22開始と表記しておきます。
追記2 (2021/2/22 22:30)
FFP2などのレスピレーター着用義務は、2021/2/25(木)からに開始になりました。
15才未満のレスピレーターはないため、対象外です。
複数世帯が乗車する車内もレスピレーター着用義務対象範囲です。
布製マスクは2月まで使えるとのことで、3月からまたレスピレーター使用範囲が厳しくなる可能性があります。
[在チェコ日本大使館情報]
チェコにおける新型コロナウィルス関連情報(特殊マスク着用義務の導入) https://t.co/vlbhVPuqFA pic.twitter.com/8EtBX8vtQJ— 🇨🇿チェコ移住した主婦🇨🇿プラハ在住日本人 (@czjpinfo) February 23, 2021
新ルール
開始日:2021/2/25(木)
新ルール:指定のマスクを指定場所で着用する
指定場所:公共交通機関内、スーパーなどの公共の場、屋内の施設、病院、複数世帯が乗車する車内
指定マスク:
- レスピレーター(FFP2マスク、KN95、N95マスク)
- nanoファイバーマスク
- 医療用サージカルマスクの二重着用
NGマスク:
- 布製マスク、手作りマスク
- マフラーやスカーフで覆うこと
その他:
・15才未満のレスピレーターはないため、対象外。
政府の規定に掲載されていませんが、医療用のサージカルマスクが着用必須と書かれているので、一般マスクと言われている、市販のペラペラの不織布やガーゼタイプのマスクはNGだと思われます。
FFP2マスク(N95/KN95/DS2)とは?
FFP2マスクの使い方
一般的に推奨されているFFP2マスクの使い方です。
- 1回の使用は12時間が目安
- 使用後は48時間陰干し
- マスク3つをローテーションでまわすとよい
- 水などで洗わない
マスクとレスピレーターの違い
簡単な違いについて説明します。
レスピレーター
着用者の呼吸器感染リスクを軽減することが目的のマスク。
空気感染が懸念される感染症に有効と言われており、マスクというよりは、呼吸防護具と言われている。
FFP2 = N95 = KN95 = DS2は、それぞれ同等の性能を持つとされています。
FFP2だけが、1%劣りますが、チェコ政府では、それぞれの使用を認めています。
「0.3μmの粒子」を95%以上捕集できる呼吸器防護具
N95、KN95、DS2が規格をクリア
「0.3μmの粒子」を94%以上捕集できる呼吸器防護具
FFP2が規格をクリア
欧州規格FFP2マスク
欧州規格で、米国規格のN95、中国規格のKN95、日本の防塵マスクDS2に相当する。
チェコは欧州規格のFFP2が使われていることが多いです。
米国規格N95マスク
米国規格で、ウイルスを含んだ飛沫の侵入を防ぐことに効果があるとされており、作業者を空気中の微粒子から守ることが目的のマスク。
医療機関の感染防止にも使われいるが、長時間の作業用には向いていない。
また、「サージカルN95レスピレーター」は、医療器具として米国規格をクリアしたもの。
中国規格KN95
米国規格のN95と同様の基準とされている中国規格のマスク。95%以上の病原体を捕集できることから、95と表記されています。
Nは、「Not Resistant to Oil(耐油性なし) 」という意味です。
しかし、各国で中国製の粗悪品が多数発見されており、購入や使用には注意が必要と言われています。
防塵マスク・日本規格DS2
日本の厚生労働省が定めた規格に合格したマスクを防塵マスクと呼ぶ。病原体の肺への侵入を防ぐこと効果があるとされています。
使い捨て式にはDS、フィルター式にはRと表記されています。
医療用サージカルマスクとは?
医療従事者や患者を対象に、呼気中の微生物、血液や体液の飛散、ウイルスや微粒子の放出や侵入を防ぐ目的のマスク。
空気中に浮遊するウイルスではなく、飛沫感染に効果があると言われています。素材は、不織布です。耐水性があり、裏表が特定しやすいことも特徴です。
日本のドラックストアで売られている花粉症対策などの薄めの不織布とは違い、しっかりした作りになっていますが、今回の規制では、FFP2マスクよりもウイルスを防ぐ能力が低いため、二重での着用義務となっています。
nanoファイバーマスクとは?
nanoファイバーマスク、nanoフィルターマスクは、 ナノファイバーが使用されたマスクです。
布製やウレタン製が多く、FFP2マスクと同様に、ナノファイバーによって、ウイルスの侵入を防ぐことが期待できるマスクです。
ただ、チェコではあまり見かけたことがありません。普通のウレタンマスクとは見分けがつきにくいのかもしれません。
手作りマスクはNG
初回のマスク着用義務例のときは、チェコの全国民がミシンを引っ張り出し、家内制工業で大量の手作りマスクを生産していましたが、残念ながら、今後は手作りマスクの使用場所がどんどん限られていくようです。
現在のところ、公共の場(公共交通機関、スーパーなどの屋内の施設、病院)でFFP2マスク等のマスク着用が必須になりましたが、この範囲もどんどん広がっていくと予想されます。
手作りの布製マスクや、マフラーやスカーフで口もとをおおうだけではNGになりますので、気をつけましょう。
マスクはどこで買える?
ドラッグストア、スーパーマーケット、薬局、ミニマーケットで購入可能です。
施行前の週末は、購入者が殺到して品薄となっていますが、大型スーパーでは大量の在庫があるようなので、買いだめをせずに必要な量だけ買いましょう。
週末にスーパーや薬局を確認しましたが、FFP2マスクは品切れ、医療用サージカルマスクは在庫ありという状況でした。
どうぞ、みなさんお気をつけてお過ごしください。