広尾トーク
在日本チェコ共和国大使館が開催している、オンライン対談シリーズ「広尾トーク」。
大使館が広尾にあるから、広尾トークという名前なんでしょうね。
専門家を集め、不定期で対談動画を配信しています。
今回のテーマは食料品。自分用にメモをとってみました。
私にとっての新情報は、
・チェコは、穀物の自給率が100%で隣国に輸出している
・日本はEUを除くと第3の貿易相手国
という話でした。
アーカイブは下記から閲覧できます。
第3回広尾トーク「チェコと日本の食料品ビジネス」動画
第4回広尾トーク メモ
・農務担当官がチェコ大使館に就任。(冒頭の挨拶は日本語でされていたので、一気に好きになりました。)
・食料、飼料の食料に注目している。
・日本での成功は、アジア地域での貿易進出の良い前例となるため、日本市場進出に大きな期待がかかっている。
・農産品の貿易実績は、EUを覗くと、日本はチェコにとって3番目の貿易相手国で、売上高は60億円。
・チェコ→日本は、ペットフードとホップ、日本→チェコは調整品と緑茶がトップを占める。
・EPA合意による手続き簡素化で、肉聖衣hんの日本への輸出がより簡単になる。
・チェコも日本も農業研究開発が高いレベルにあり、技術開発や科学、研究、教育分野で協力が期待できる
チェコ→日本
チェコからワインの輸入をしている遠藤さん
難しさ
・衛生面、日本の輸入基準のクリア
・瓶が割れるのが大きな問題。他の貨物にも影響が出てしまう
・パッケージ:日本より基準がゆるいので痛みがある。ラベルが破れる。日本では危なくて売れない。日本人は気にする。食品は注意が必要。
・賞味期限が早いものは、予約制。賞味期限の現地のものは香りや鮮度がいいので人気が高い。
日本→チェコ
・農家一人当たりの経営規模、耕作規模はEU加盟国で最大規模。大麦、小麦、乳製品の自給率は100%をこえ、輸出している。
・野菜、果物、豚肉の70%は南ヨーロッパやドイツから輸入している。
・日本の食料文化とともに付加価値をつけて食品を輸出する作戦。
・ラーメン店が激増した。
・SUSHI屋が爆増。チェコ人が冷たくて酸っぱい前菜が好きなので、好みにあったのかもしれない
・輸送距離、賞味期限の問題があるので、調味料、酒、乾燥物、コシヒカリなどの差別化できる食品。
・酒は日本人に慣れてもらう。酒造組合がJETRO事務所と一緒に布教活動をしている。
・辛口の日本酒がチェコ人に好み。
・EPAで日本酒関税が安いが、輸送費がかかる。
・緑茶も人気。ただ、ミネラルが強いチェコの水で緑茶を入れるのが難しい
・チェコでもビール消費量減、ワインの消費量が増加。健康志向が影響。
・チェコスロバキア分裂の1993年以来、世界一位のビール消費量。
・一人当たりのアルコール消費量は、2018年は世界4位。
パンデミック後の飲食業界@日本
・チェコ→日本、輸入量は去年と比較して現象している。
・ビールは20%減少。ワインは3%減少。(昨年比)
・飛行機、船便の減便で、運賃が高くなっている。輸入価格が高くなっている。ワインの輸入価格が昨年より300円/1リットル上昇
・宅飲みの増加で、ランクの上のもの、いつもと違うものが売れている傾向
・ワイン関係者はオンラインイベントをしている
・家でくつろぎながら、専門家の話、海外のワイナリーと中継して飲める機会がある
パンデミック後の飲食業界@チェコ
・ロックダウン後、生ビールのサーブができなくなったため、宅飲みが増えた。樽、ドラフトの販売量が減り、缶、瓶の販売が増えた。
・500あるマイクロブロワリーの需要がなくなり、経営難
食料品のポテンシャル チェコ→日本
・サントリーのプレミアムモルツは、チェコのジャテツ産のホップを使用
・チェコ→日本は、一番大きいのが木材、次はペットフードが多い
・日本人がチェコのビールのワインがイメージできていない
・チェコブランドの認知度を上昇させる必要がある。
・オーストリアに接近する南モラビアでは、白ワインが人気
・パルメザンチーズの世界大手企業はチェコのオロモウツにある
・チーズは日本へのおみやげとしてGood
食料品のポテンシャル 日本→チェコ
・新商品は、展示会に参加して探す。現地視察が一番効果的。
・地方の本屋は品揃えがユニーク。食品の本があり参考になる。
EPA
・2019年2月にEPA発行
・日系企業によるとスムーズに進んでいる
・チェコでは好意的にとらえられている
・日本とEUのビールの税制が齟齬がなくなってよかったという考え方がある
・添加物や麦芽の使用料で税制が違うので、日本側が是正した
・ワインに関税がかかっていたが、EPAでなくなった、よかった
・仕組みが変わったので、税関も、輸入者も手続きが手間取った。
・EUの原材料を使用していると証明で、輸入の税金がかからない。
チェコの状況
・豚肉の輸入が難しい。2017年にアフリカ豚熱によって、動物検疫でチェコから豚肉の輸入を日本が禁止している。
・国際機関もチェコの豚肉はリスクなしと表明しているので、両国間で輸入解禁に向けて協議している
・隣国ドイツ、ポーランドでアフリカ豚熱が発生しているので読めない
・コロナの第二波がかなり早くやってきた。10月頭に緊急事態宣言に出た。11月には患者、感染者が爆増した。
・10月初旬のロックダウンにより、効果が発揮され減少傾向にある。
・隣国と比べるとロックダウンの効果がすぐに現れる。チェコ人はルールをしっかり守るから。
・ロックダウンで不便さはあるが、生活面では支障がない。
・チェコ→日本の輸送ルート:飛行機、船便がメイン。内陸国、直行便がないので、スムーズにいかない。
・ポーランドに、アジアからの集積地がある。10日前後で運搬している。週4便稼働している。
・海はハンブルク、スロベニア経由