海外でどうやって友達を作っていますか?
チェコ在住オンライントーク「先輩に聞いてみよう」の質問コーナーで、リスナーの方から、
「どうやって、現地で友達を作りましたか?」
という質問をいただきました。
友達と言っても、現地人、現地在住外国人、現地在住日本人の3種類におおまかに分かれるかなと思い、友達の作り方について、改めてまとめてみました。
オンライントークにゲスト出演したらんちゃんのアドバイスも掲載してみました。
海外在住、日本人の友達は大切です。
日本人の友達や知り合いを作ることを、強くオススメしています。
現地情報を日本語で得ることができるからです。食材や医療品、ビザの更新、お得情報など、同じ感覚や価値観を持つ日本人から得られる情報は非常に価値があると感じています。
私は、移住して1年目は全く日本人の知り合いがいませんでした。日本人はチェコに存在するのか?くらいに思っていました。
チェコ語の語学学校に通いだし、外国人クラスメートの紹介で初めての日本人女性と知り合うことができ、彼女経由でまた友達が増えていき、とても感謝しています。
メンタルヘルスの面でも大きく影響すると思います。移住したばかりは、できないこと、知らないことばかりで、ストレスが溜まっていましたが、先住の先輩たちに、一つ一つ困っていることを伝えると、たくさんのアドバイスをもらい、解決することができました。
また、愚痴を言ってストレス発散することもできます。自分の悩みが、チェコの文化を理解していないから、悩んでいるのか、イライラしちゃうのか、ということも客観的に教えてもらえるのです。
先住者の方と会うと、自分の無知さや知らないことを教えてくれるので、本当に勉強になります。自分からは何も与えることができず、申し訳ないくらいです。
移住する際には、身近に日本人の友達がいると生活がより充実するという経験があるからこそ、友達作りを強くお勧めしています。
日本人の友達がいてよかったこと
- 友達の帰国時に日本の商品を持ってきてもらった
- 妊娠出産アイテム、情報をもらえた
- 子供服のお下がりをもらえた(日本人向けサイズ)
- 本、衣類、食品を譲ってもらえた
- ビザや手続きのやり方、テクニックを教えてもらえた
- 日本食品や日本食レストランのおすすめを教えてもらえた
- 不用品、家電、家具など大型のものを譲っても耐えた(炊飯器や変圧器など日本の製品)
- 日本の製品の不用品を有料で譲ってもらった/有料で譲った
- つらいこと、悩みを共有し、共感しあえた
- 日本とは違う、その国の文化のマナー、慣習、文化を日本人目線で教えてもらえた
- チェコ人家族との関わり合い方を教えてもらった
- 子供の日本語教育、進学について相談できた
- チェコ語を日本語で教えてもらった
- 物の貸し借りができた
- ググってものってない情報を教えてくれる
- 友達という存在がいるだけで、心が落ち着くこともある
現地で友達を作ろう
では、実際にどうやって友達を作るのか、私や友人の経験をまとめてみました。
1、オンラインで日本人を探す
オンラインというのは、Twitter、Instagramのソーシャルメディア、また、facebookのグループを通じて友達を探す方法です。
Twitter、Instagramなら、「#チェコ(国名)在住、#プラハ(都市名)在住」などのキーワードで検索します。
facebookなら、「チェコ(国名/都市名) 日本人」で検索すると関係するグループが出てきます。
日本人グループで、簡単な自己紹介を添えて、友達を探しています!と投稿すると、誰かからリアクションがくると思います。
ドイツやアメリカなど日本人が多い国は、都市名で検索するとよいでしょう。(例 「ベルリン 日本人」)
特に、都市部ではない郊外や地方在住の方は、日本人人口が少ないと思うので、オンラインで声をかけていく方が効率的で確実だと思います。
ちなみに、在チェコ日本人グループの、チェコ日本会グループを運営しているので、チェコに興味がある方はぜひ参加してみてくださいね。
2、オンラインで外国人を探す
facebookグループで、「czech(国名/都市名) meetup」「czech(国名/都市名) foreigner」「czech(国名/都市名) expat」「czech(国名/都市名) student」と英語で検索すると、関連するコミュニティが出てきます。
私は、facebookを強くおすすめしています。なぜなら、facebookは簡単なプロフィールも閲覧できますし、交友関係も見ることができるので、相手のキャラクターを把握しやすいからです。
3、マッチングアプリで探す
出会い系のTinder、語学学習のTandem、地域ごとのイベントmeet upのmeetupが手堅いです。
出会い系の Tinderは、パートナーを探すことが目的ではなく、友達探しとしても利用されているので、恋人ではなく友達を探している人に話しかけてみましょう。
語学学習のTandemも地域指定ができるので、近くにいる友達を探すことができます。
地域ごとに開催されているオンライン・オフラインイベントを探せるmeet upというアプリでも、国際交流イベントがたくさん開かれています。
4、語学学校、習い事
語学学校も友達作りの場に最適です。同じ目的を持った多国籍の人間が集まるので、気の合う仲間を見つけやすいです。
頻繁に顔を合わせるし、宿題や課題を一緒にこなすので自然と距離が縮まります。
プラハでは、柔道、合気道、剣道、囲碁クラブがあり、日本文化に強い興味を持っている、チェコ人、外国人が所属しています。
そういったクラブに顔を出してみるのも良いでしょう。
5、職場
アルバイトや職場も友達作りの場になります。お客さんや同僚とプライベートでも仲良くなれると、より楽しい職場環境になりそうですね。
私も、昔の職場で日本人が働いており、その方と仲良くなり、今でも付き合いがあります。
6、オフラインイベント、meet up、日系イベント
コロナ禍では開催が難しいオフラインのイベントですが、コロナ前は国際交流パーティーや屋外イベントが多々開催されていました。
その場にいると、誰でも気軽に話しかけてくれるので、人見知りの人でもとりあえず誰かと話すことができます。
ちなみに、国際交流系のパーティーでは英語が共通語ですし、チェコ人の参加者も英語を話せる人がほとんどです。
また、日本系のイベントも都市部では開催されていることがあります。花見や、秋祭り、クリスマスパーティーなど、日本人主催のイベントに顔を出すのも良いでしょう。
7、紹介
新しい友達が見つかると「日本人の友達を知っているよ」と紹介してくれるパターンもあります。
自分の同僚の奥さんが日本人、語学学校のクラスメートが日本人だからと、間を取り持ってくれて、日本人と知り合えたという経験を聞いたことがあります。
8、近所、常連
私の友達の経験では、隣の団地の表札に日本人の名前があったから、思い切ってポストに手紙を入れて、交流が始まったということがあります。
また、私自身、近所の方が日本関係の仕事をしているチェコ人のおじいさんで、大家さん経由で紹介してもらい、メル友になりました。たまに、クッキーやお菓子を作って、ドアの前に置いたりしています。
行きつけのレストランやバーで、常連と顔見知りになって話がはずんで距離が縮まるというパターンもあるそうです。
9、ナンパ(突然、話しかけてみる)
私の友達の経験では、プラハを離れた郊外で日本人っぽい人が歩いていたので、思い切って声をかけてみて、交流が始まったということがありました。
私自身の経験は、日本語を話しながら歩いている二人組がいたので、思い切って話してみたら、観光客だったので、普通のナンパになってしまいました。
ナンパする場合は、時と場所が重要です。
また、日本食レストラン、日本食品店の店員さんに思い切って話しかけてみるのも良いでしょう。
10、偶然
奇跡的に偶然に出会うということも起こります。
私の友達の経験では、よく行く店の店員に「あなた、日本人なの?うちの店にもう一人日本人がよく来るのよ」と紹介してもらったことがあったそうです。
私自身の経験では、銅像をボケーっとみていたら、チェコ人が英語で「この銅像は、こういう意味があるんだよ」と親切に話かけてくれて、軽く話していると、そのチェコ人は日本に留学した経験があり、日本人の友達を探していたため、すぐに連絡先を交換して友達になりました。
11、公式日本人会、チェコ日本交流会
都市部では、大使館や日本商工会が絡んでいたり、在住日本人有志による日本人会があります。会費を徴収し、会員向けのニュースレター発行やイベントを開催しています。
「チェコ(国名/都市名) 日本人会」で検索すると、WEBサイトが出てくると思います。
そちらに加入して、会員向けのイベントに参加するのもいいでしょう。
また、チェコと日本の交流を目的とした組織もあります。チェコは、チェコ日本交流協会が、交流イベントや、チェコ語・日本語の授業を開催しています。
日本人会とは別の、交流目的の組織は「国名 交流協会/協会」で探すと良いでしょう。
とはいえ、変な人には注意。
苦労して知り合えた人でも、相性が悪かったり、ネガティブな影響を受けてしまうことがあります。
出会えたら必ず仲良くする、縁を持ち続ける必要はありません。
移住者はそれぞれ「変な人に会ってしまった」エピソードを持っているくらいなので、「この人とはあまり仲良くなれないな」とスパッと判断することも大切です。