イベント 生活情報

広尾トーク「チェコと日本の食料品ビジネス」メモ

投稿日:2020-12-15 更新日:

広尾トーク

在日本チェコ共和国大使館が開催している、オンライン対談シリーズ「広尾トーク」。

大使館が広尾にあるから、広尾トークという名前なんでしょうね。

専門家を集め、不定期で対談動画を配信しています。

今回のテーマは食料品。自分用にメモをとってみました。

私にとっての新情報は、

・チェコは、穀物の自給率が100%で隣国に輸出している

・日本はEUを除くと第3の貿易相手国

という話でした。

アーカイブは下記から閲覧できます。

第3回広尾トーク「チェコと日本の食料品ビジネス」動画

第4回広尾トーク メモ

・農務担当官がチェコ大使館に就任。(冒頭の挨拶は日本語でされていたので、一気に好きになりました。)

・食料、飼料の食料に注目している。

・日本での成功は、アジア地域での貿易進出の良い前例となるため、日本市場進出に大きな期待がかかっている。

・農産品の貿易実績は、EUを覗くと、日本はチェコにとって3番目の貿易相手国で、売上高は60億円。

・チェコ→日本は、ペットフードとホップ、日本→チェコは調整品と緑茶がトップを占める。

・EPA合意による手続き簡素化で、肉聖衣hんの日本への輸出がより簡単になる。

・チェコも日本も農業研究開発が高いレベルにあり、技術開発や科学、研究、教育分野で協力が期待できる

チェコ→日本

チェコからワインの輸入をしている遠藤さん

難しさ

・衛生面、日本の輸入基準のクリア

・瓶が割れるのが大きな問題。他の貨物にも影響が出てしまう

・パッケージ:日本より基準がゆるいので痛みがある。ラベルが破れる。日本では危なくて売れない。日本人は気にする。食品は注意が必要。

・賞味期限が早いものは、予約制。賞味期限の現地のものは香りや鮮度がいいので人気が高い。

日本→チェコ

・農家一人当たりの経営規模、耕作規模はEU加盟国で最大規模。大麦、小麦、乳製品の自給率は100%をこえ、輸出している。

・野菜、果物、豚肉の70%は南ヨーロッパやドイツから輸入している。

・日本の食料文化とともに付加価値をつけて食品を輸出する作戦。

・ラーメン店が激増した。

・SUSHI屋が爆増。チェコ人が冷たくて酸っぱい前菜が好きなので、好みにあったのかもしれない

・輸送距離、賞味期限の問題があるので、調味料、酒、乾燥物、コシヒカリなどの差別化できる食品。

・酒は日本人に慣れてもらう。酒造組合がJETRO事務所と一緒に布教活動をしている。

・辛口の日本酒がチェコ人に好み。

・EPAで日本酒関税が安いが、輸送費がかかる。

・緑茶も人気。ただ、ミネラルが強いチェコの水で緑茶を入れるのが難しい

・チェコでもビール消費量減、ワインの消費量が増加。健康志向が影響。

・チェコスロバキア分裂の1993年以来、世界一位のビール消費量。

・一人当たりのアルコール消費量は、2018年は世界4位。

パンデミック後の飲食業界@日本

・チェコ→日本、輸入量は去年と比較して現象している。

・ビールは20%減少。ワインは3%減少。(昨年比)

・飛行機、船便の減便で、運賃が高くなっている。輸入価格が高くなっている。ワインの輸入価格が昨年より300円/1リットル上昇

・宅飲みの増加で、ランクの上のもの、いつもと違うものが売れている傾向

・ワイン関係者はオンラインイベントをしている

・家でくつろぎながら、専門家の話、海外のワイナリーと中継して飲める機会がある

パンデミック後の飲食業界@チェコ

・ロックダウン後、生ビールのサーブができなくなったため、宅飲みが増えた。樽、ドラフトの販売量が減り、缶、瓶の販売が増えた。

・500あるマイクロブロワリーの需要がなくなり、経営難

食料品のポテンシャル チェコ→日本

・サントリーのプレミアムモルツは、チェコのジャテツ産のホップを使用

・チェコ→日本は、一番大きいのが木材、次はペットフードが多い

・日本人がチェコのビールのワインがイメージできていない

・チェコブランドの認知度を上昇させる必要がある。

・オーストリアに接近する南モラビアでは、白ワインが人気

・パルメザンチーズの世界大手企業はチェコのオロモウツにある

・チーズは日本へのおみやげとしてGood

食料品のポテンシャル 日本→チェコ

・新商品は、展示会に参加して探す。現地視察が一番効果的。

・地方の本屋は品揃えがユニーク。食品の本があり参考になる。

EPA

・2019年2月にEPA発行

・日系企業によるとスムーズに進んでいる

・チェコでは好意的にとらえられている

・日本とEUのビールの税制が齟齬がなくなってよかったという考え方がある

・添加物や麦芽の使用料で税制が違うので、日本側が是正した

・ワインに関税がかかっていたが、EPAでなくなった、よかった

・仕組みが変わったので、税関も、輸入者も手続きが手間取った。

・EUの原材料を使用していると証明で、輸入の税金がかからない。

チェコの状況

・豚肉の輸入が難しい。2017年にアフリカ豚熱によって、動物検疫でチェコから豚肉の輸入を日本が禁止している。

・国際機関もチェコの豚肉はリスクなしと表明しているので、両国間で輸入解禁に向けて協議している

・隣国ドイツ、ポーランドでアフリカ豚熱が発生しているので読めない

・コロナの第二波がかなり早くやってきた。10月頭に緊急事態宣言に出た。11月には患者、感染者が爆増した。

・10月初旬のロックダウンにより、効果が発揮され減少傾向にある。

・隣国と比べるとロックダウンの効果がすぐに現れる。チェコ人はルールをしっかり守るから。

・ロックダウンで不便さはあるが、生活面では支障がない。

・チェコ→日本の輸送ルート:飛行機、船便がメイン。内陸国、直行便がないので、スムーズにいかない。

・ポーランドに、アジアからの集積地がある。10日前後で運搬している。週4便稼働している。

・海はハンブルク、スロベニア経由

広尾トーク「チェコと日本のビジネス交流と展望」メモ

 

-イベント, 生活情報

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

ダグマルの料理教室(2024年4月)

ダグマルの料理教室   ダグマルさんのお料理教室 開催日 2023年4月25日(木) 10AM-2PM レッスン料金:1000kc(現金当日払い) 定員各回5名 チェコの料理クラスはだいたい …

国際郵便事情 2023年秋

チェコー日本間の郵便事情 最近、チェコ→日本、日本→チェコへの郵便を利用したので共有します。 チェコ→日本 プラハから日本へ400gほどの書類が入ったA4サイズの封筒を送りました。 EMS(日数目安: …

2020年海外向けクリスマスプレゼントは早めに発送しよう。

クリスマスプレゼントは早めに発送しよう。

コロナ陽性者接触通知アプリ チェコのeRouška

チェコのeRouškaとは? チェコ国内でコロナの陽性者と接触した場合にアプリを通じて警告通知が表示されるアプリです。 アプリをダウンロードするだけで利用可能です。個人情報の登録などの入力は不要です。 …

健康的なおやつナッツと計り売りの店Diana

在宅時間が増えて、食べる量が増えてしまった コロナ禍で自宅での滞在時間が増えて、暇さえあれば、おやつをぼりぼり食べていました。 冬季鬱対策やダイエットにナッツがいいとのことで、ナッツおやつを作りました …