ランゲージエクスチェンジパートナー(タンデム)を活用して無料で外国学習をする方法とは?
ランゲージエクスチェンジパートナー、タンデムパートナーとは?
ランゲージエクスチェンジパートナー、またはタンデムパートナーとは、お互いの言語を学ぶために助け合うパートナー、そして、そのパートナーを活用した学習方法をランゲージエクスチェンジ、またはタンデムと言います。
英語などの外国語を勉強したい日本語話者と、日本語を勉強したい外国語話者が助け合い、語学力向上を目指す勉強方法の1つです。
例えば、1時間は日本語を勉強する、次の1時間はチェコ語を勉強する。ネイティブを活用した学習を無料で行うことができます。
英語や中国語、スペイン語などは話者が多いので、すぐにパートナーを見つけることができますが、チェコ語は母国語として利用している人口も少ないマイナー言語なので、パートナーを見つけることがなかなか難しいです。
マイナー言語でも、ランゲージエクスチェンジ(タンデム)パートナーを見つけて、外国語学習を進めましょう。
今回は、パートナーの探し方とその学習方法についてご紹介します。
今回は、オンラインで、1時間チェコ語、1時間日本語を勉強することを想定として書いています。
ランゲージエクスチェンジパートナーを見つける方法
1、オン・オフのイベントに参加する
お住まいの地域で開催されている、またはオフラインで開催されているランゲージエクスチェンジイベントに参加してみましょう。
2、アプリを使う
ランゲージエクスチェンジを目的としたパートナー探しができるアプリに登録して、パートナーを見つけてみましょう。
3、掲示板を使う
facebookでは各言語学習者向けの交流グループや、パートナー探しのグループがあるので、そこへ加入してみましょう。
検索キーワード
勉強したい言語名を検索する。
チェコ語の場合、czech、czech lerner, czech study, czech tandem
勉強したい言語の「日本語、日本、日本人」という意味で検索する。
チェコ語の場合、japonsky, japonstina, japonci,
パートナー選定方法
正直なところ、パートナーには当たり外れがあります。まずはお試しで1回レッスンをしてみて、相性を確認することも大事です。
見極めポイントは、しっかり目標を持って自立して学習している人かどうかです。つまり、ガチの学習者ほど、良いパートナーになりえます。
目標がある
日本語検定に合格したい、日本に留学したい、日本語で面接を受けたいなど、具体的な目標がある人は、モチベーションが高くて、一緒に勉強していても楽しいです。
積極的な学習姿勢は見習うところが多く、自分の学習態度も向上させてくれます。
英語が話せる
お互いがほぼ0レベル(自分のチェコ語レベル0、相手の日本語レベル0)の場合、英語を使って説明や補足をすることができます。
つまり、英語がお互いある程度話せないと、コミュニケーションが成立しないので、自分と同じくらい、または、自分よりも英語が話せる相手だとスムーズにレッスンが進みます。
ある程度日本語が話せる、自分or学校で学習をしている
「全く日本語がわかりません、ひらがなも知りません。」という相手はおすすめできません。なぜなら、自分が文法や会話を教える=責任が伴うからです。
つまり、ひらがなもわからない状態で、パートナーに教えてもらう姿勢の人は、ちょっと対応しづらいですよね。
ある程度学習をして、日本語の基礎がある人がおすすめです。例えば、日本語検定N5が合格するかどうかくらいの基準です。
ランゲージエクスチェンジパートナーと学習する方法
相手は先生ではないので、完璧を求めない
相手は言語学専攻や言語教師ではないので、完璧を求めはいけません。
「なんで説明できないの?」「なんで解説できないの?」という感情を持つ場面があるかもしれません。
しかし、相手の立場になって考えると、「日本語の「は」と「が」の違いを教えてください」と聞かれて、日本語ネイティブなのに説明できないの?と言われて困ってしまう人もいると思います。
そのため、タンデムパートナーに文法を完璧に教えてもらうという期待は持たないようにしましょう。
自分で準備をする。相手に任せない。
タンデムパートナーとの学習のコツは、「ネイティブを使い倒そう」という気持ちです。そのため、相手に教材を準備してもらうのではなく、自分で問題集や質問を準備して臨みましょう。
「今日は何をしますか?」と相手任せでは何も進みませんし、相手も困ってしまいます。
相手の目標、自分の目標を共有しておく
なんのために語学学習をしているのかを共有しておきましょう。結婚相手の家族と話したい、就職で使いたい、旅行で使いたい、検定に合格したいなど、さまざまな目的があります。それに合わせて、教え方や説明の仕方が変わってきます。
例えば、就職や面接で日本語を使いたいという相手に対しては、常に敬語や丁寧語を使って、ビジネスで通用できる日本語を聞かせてあげるといった配慮ができます。
一方、日本の家族や友達を話したいというニーズがあれば、友達や家族間でよく使われる言葉を使ってあげるという配慮ができます。
学習ツール
↑google document 上で、
- 毎週のレッスン時間
- ZOOM link
- 使う教材のリンク
- 当日の学習メモ
ZOOM
skypeやfacebook messengerも便利ですが、zoomの方が使い勝手がいいように感じられます。
指定のリンクに指定時間にアクセスするだけです。また、スクリーンシェアやチャット機能、録画機能も使えます。
2名までの参加だと、時間制限がありません。3名以上になると40分で切れます。
google document
google documentは、1つのファイルに複数人が書き込み、編集することが可能です。
zoomリンク、次回の学習日を共有できます。
また、学習内容を双方が書き込むノートとしても活用できます。学習内容や教材、情報が一つのファイルに蓄積されます。
- 「それはどうやって書きますか?documentに書いてください!」
- 「参考になる動画リンクをdocumentに貼っておきますね」
- 「今日の教材のリンクを貼っておきます」
- 「来週に学習したい内容をメモしておきます」
- 「来週は時間を少し早めたいので、開始時間の変更を書いておきます」
学習方法
スピーキング
今日あった出来事などを話して、相手に文法や発音を直してもらいます。
また、写真や絵の説明や、家族や自分の話も良い題材になります。
リーディング、読解
新聞記事やオンライン教材、教科書のリンクやページの写真を送って読みながら、翻訳をして相手にチェックしてもらいます。
また、発音も同時に直してもらいます。
文法
教材を共有し、答え合わせを手伝ってもらいます。あらかじめ、または、レッスン中に問題を解いて、合っているかどうか確認してもらいます。
ライティング
自分で文章を書いて、相手に直してもらいます。この場合も、google documentで文章を作成して相手と共有して添削してもらうと便利です。
以上が、ランゲージエクスチェンジパートナー、タンデムパートナーを活用した無料でできる外国語の学習方法でした。
チェコ語学習者は下記の教材もぜひ参考にしてみてください。